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遥「なんだよ!?まだ何かあるのかよ!!」
裕「そうやって…また逃げるのかよ!」
遥「…なに!?」
裕太に対して背を向けていた遥斗は怒りを露にして振り返った。
裕「あの時だって…」
遥「昔の話は好きじゃねえ。」
裕「…すまない。俺も話が逸れてしまったな。」
遥「それで?なんなんだよ?」
過去のことについて触れてほしくない遥斗と思ってもないことを言ってしまった裕太。
お互いに思い出したくないことを一瞬で思い出してしまった。
裕「ああ。そうだったな。昨日はあの後どこに行った?」
遥「ちょっとな…」
裕「言えないのか?」
遥「いや…」
裕「じゃあ、なんだよ?」
遥「そ、それは…」
裕「言えないんだな!?やっぱりお前が御蔵を…」
遥「違う!!…本当に違うんだ。」
遥斗は真剣な目付きで訴えてきた。
その目を見た裕太は一瞬ゾクッと震えさせるほどのものだったが、すぐにその真剣さが伝わってきた。
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