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聖利菜の次は鷹斗(たかと)
高校三年生。
小さい頃から野球一筋。
そんな彼が、この引っ越しで名門校へ編入できた。
私立のため、少々お金は掛かるが、エースとして認められ、この夏、背番号1をもぎ取った。
181cm 78kg まだまだ成長期。
転校当初からいろいろとお世話をしてくれた、マネージャーのなっちゃんと付き合っている。
お弁当一個では足らず、なっちゃんにも毎日作ってもらっている。
他にもお菓子やプレゼントを山のように貰って帰ってくる。
我が子ながら、超イケメンなのである。
長女の麻菜(まな)は短大二年生。
被服科でデザイナーの勉強中。
自分で作った服を来て読者モデルとして雑誌で活躍中。
高校生の間は彼氏がいたが、卒業と同時に求めるものが変わり、現在、結婚相手を募集中。
彼氏はいないが、送迎、食事、デートをする相手は星の数ほど……
故に名前が覚えられない。
マイペースでおっとりしている超天然ちゃん。
九頭身ぐらいの小顔に、座高が低い、
絶対並んで歩きたくない容姿の女の子。
そして長男、隼斗(はやと)。
高校卒業後、『シェフになりたい』と家を出て修行中。
今回、その勤め先のホテルに近い所への引っ越しとなった。
せっかくの一人暮らしを取り上げてしまったが、逆に彼女のあやかちゃんは、彼女の部屋に行く回数が増えたと喜んでくれている。
今は見習いだが、資格をとって正シェフになれたら結婚するらしい。
結婚式はそのホテルで、パンフレットの
モデルとして格安でしてくれるそうだ。
知らぬ間に話は進んでいる。
さすが長男。二十歳で大黒柱。
だからなのか、老けて見える…。
この4人がうちの大事な子供達。
この子達を養うために、駅の近くのカフェで働いている。
お昼はランチがメインの喫茶店。
夜はオシャレなカフェBARになっている。
オーナーは一緒だが、店長は代わるため別々のバイトとして雇ってもらっている。
できる限りの時間、入らせてもらえるのは、すべてオーナーの田村雅也氏
(43才)のおかげ。
オーナーもバツイチで、10才の一人娘がいる。月に一回、会わせてもらえるそうだ。
このカフェで第二の人生が始まる
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