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突然、目の前の人物がフードを乱雑に捲る。
綺麗な金髪は短く整っており、至って普通の髪型と言えるだろう。
瞳も綺麗な金色をしており、まだあどけなさを残す顔は焦りの表情を見せる。
「あ、貴方の種族を教えてください!」
目の前の"少年"は
オレの服に掴みかかりながら叫んだ。
「…?オレが人以外に見えるなら、お医者さん行け少年。」
乱雑に掴まれた手を、そっと退けながら言葉を返した。
「…!」
返答を聞いた少年は、驚きに固まってしまう。
放心状態。
…失礼じゃないか?
人かどうか疑うなんて、あれか?
人を類人猿扱いしたいのかこの少年。
黒いローブ集団による黒い(ブラック)なジョーク…何て言わないよな。
全く笑えない。
つまらない事を思い付いたこのセンスにも笑えない。
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