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リシェル「あら?ほんと。」
フェア「もぅ。私はもう子どもじゃないんだから。」
フェアは深くため息をした。
こんな朝早くからそんなため息はしたくはなかったのだが、と思いながら。
リシェル「で?話は変わるけど。準備のほうは?」
フェア「大丈夫!昨日から、ちゃんとしてるわよ。」
リシェルが宿の中を見ると、フェアが言ったように、飾りや料理を出す皿が置いてあり、準備は着々としていた。
リシェル「へぇ~。あんたがここまでやるとはねぇ。」
フェア「できるだけ早めにやっておいたほうがいいと思って。」
リシェル「な~んだ。せっかく早起きしたのに。」
フェア「ごめんねリシェル。でも、まだやる事があるから、それを手伝って?」
リシェル「分かったわ。リシェル様にお任せよ!」
そんなこんなで、朝早く二人のテンションは高くなっていった。
しかし、二人がこんなに張り切っているには理由があった。
それは、さかのぼること五年前の事・・・・。
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