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俺が目を覚ました時、俺は魔法陣の中に閉じ込められていた、ずっと寝ていたのか何も思い出せない
魔法陣から出られない俺の前に白衣を着た数人の男たちが走って来た、俺を見るなり狂喜乱舞している、そんな男たちをよそに俺は色々推測する
何故此処に閉じ込められているのか、俺の目の前にある黒い剣は何なのか、俺は一体何なのか
頭痛がする、吐き気がする、目眩がする、まるで”俺”自身を身体が拒絶しているとでもいうのか‥
頭が割れそうな程の頭痛が俺を地に押さえつけさせもがくように指示してくる、俺を見るなり男たちの表情が一変、すぐさま何処かへ走り出した
暴れる俺に男たちが何処へ行ったのか考えている暇はない、ただただ暴れる事しか出来ない、そんな俺を呼ぶかのように地に突き刺された黒い剣が呼応する
地を這いつくばりながらその剣の下まで行き、柄を掴む、それと同時に流れてきた記憶、それは俺が”俺”たる事を証明する物である
「そうだ、俺は”ガルガンディアス”‥」
記憶を取り戻したと同時に溢れ出した怒り、その怒りに呼応するかの様に剣に赤い荒々しい紋様が浮かび上がった、そんな俺を見て男たちが何を焦ったか、火の玉やら雷やら色々放ってきた
「何故だ、何故俺を甦らせたんだぁあ!!」
俺の怒りが爆発すると同時に徐々に広がる空高く伸びる黒い火柱、それは火の玉や雷やらをかき消し、此処にいるもの全てを焼き尽くした
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