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「‥‥なさい‥‥‥お‥い‥」
誰だ、気持ち良く寝ていたのに‥、俺はそう思いながらゆっくり目を開ける
眩しい‥、そうだ、俺は屋上で寝てたんだっけか、俺が完全に目を開けた時、目の前にあったのは赤いファイルだった
「痛ぇ‥何しやがる!!」
「何しやがるじゃないわよ!!何回呼んだと思っているのよ、”グレイブ”!!」
そう呼んだのは俺の担任こと”リオ・ライア”、赤く長い髪を靡かせ、黒いスーツに身を包んだその姿はまさに女教師、正直面倒だ
ちなみに”グレイブ”とは俺の事、本名は”グレイブ・ザ・クラウン”、道化師の墓という意味だ、黒い髪に赤い眼、紺色のブレザーと灰色のズボンを着ている
皆とは違う、一人だけ浮いた存在、滑稽だ
リ「貴方授業サボって何寝てるのよ!?」
グ「授業なんか必要ねぇよ、魔力の無い”落ちこぼれ”の俺にはよ‥」
落ちこぼれ‥通常なら魔力はどんな人でも持っているもの、しかし俺には無い、だから落ちこぼれ
生徒からも教師からも馬鹿にされ除外される存在、まあ、例外はいるけどな‥
リ「それでも学生の仕事は勉強なの!!」
グ「必要ないってんだろ、俺は”マスター”が此処に行けと言っているから来た、それだけだ」
”マスター”とはギルドマスターの事、ギルドは簡単に説明すれば何でも屋だ、マスターには借りがあるから取り敢えず従っている、ただそれだけた
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