ー落ちこぼれー

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マスター以外に俺の”正体”を知っており、唯一、この学園で気を許すことの出来る人物である レオンは俺の目の前の席に座るとズボンのポケットからあるものを取り出した、それはトランプの様な物、俺とレオンの最高の娯楽である レ「さて、一戦しますか?」 その申し出に口角を吊り上げて笑い頷く俺、それを見たレオンが41枚あるカードをシャッフルして八枚配る、そのカードには剣、楯、弓のいずれかのマークが入っており1から13まで入っている ルールは至って簡単、剣は楯に弱い、楯は弓に弱い、弓は剣に弱いといったように相手の弱点を出せば良いだけ、もし同じマークなら数が大きければ勝ち、また二枚だけ全てに勝てるカードがある、それらを使って五回勝てばいいだけだ 相手がどのカードを出してくるか、それを如何にして倒すのかが問われる心理戦である 俺の手札には剣の3、8、11、弓の6、7、9、楯の1、5がある、楯で勝つのは難しいな‥ 俺が考えていると微笑みながらレオンが一枚のカードを裏向きに机に置く、対した道化だ‥ グ「なら俺はコレで行くさ‥」 レ「決まったようですね‥では‥」 グレ「「コール!!」」 コールの声でお互いにカードを表向きにする、俺が置いたのは弓の7、そしてレオンが置いていたのは剣の6、数字の前に相性で俺の負けだ グ「や‥やるじゃねぇか‥」 レ「ククッ‥では次ですね」 そう言ってレオンはさっさと机にカードを伏せた、コイツ、俺に時間を与えない気だな、上等だ!!
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