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結論から言わせてもらうとまさかの全敗、俺の出すカードの弱点ばかりをついてきた、イカサマでもしてるんじゃねぇだろうか‥
そんな事は口には出さず、レオンがカードを片付けているのを見ていると時計を見て慌てだした
レ「もうこんな時間ですね、それでは用があるので失礼!!」
そう言って何処かへと走り去って行く、図書室では大きな音を出すんじゃない!!
それからというとただひたすらに歴史を読み漁る、その途中、授業の終わりを意味する鐘の音が学校中に響く
不味い!!、俺は急いで読み終わった本を元の棚に戻してこの場を立ち去ろうとする、しかし後ろから声を掛けられてしまう
血の気が引いていくのが分かる、後ろを向くと、そこには青色の髪の女性が立っていた
長い青色の 髪と同じく青の瞳、紺のブレザーに紺に赤いラインの入ったスカートを着こなした女性は額に青筋浮かべ、殺気を放ちながらこちらを見ていた
”アリス・レイス”、騎士の家に生まれた一年生最強の女性、実力と美しさを合わせ持つ彼女は皆の憧れである、当然、俺には鬱陶しいわけで‥
ア「クラウン!!、貴様‥また授業を抜け出したな!!」
グ「別にいいだろ!!、落ちこぼれの俺には必要ないんだか‥」
ア「問答無用、その根性、叩き直してやる!!」
そう言ってその拳で制裁を加えようとするアリス、俺は紙一重で避けるとこの場から逃げ出す、構ってなんかいられるか!!
もちろん俺が逃げた事でアリスも追い掛けてきた、それはそれは殺気満ち溢れた鬼の形相で‥
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