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俺は校内を走り抜ける、もちろん生徒たちがいるが関係ない、壁を蹴って跳んだり、滑って股抜けしたりと忙しい
後ろから追い掛けて来る鬼女もといアリスはその殺気を持って道を空けさせ直進してくる、これでは俺がじり貧だ‥
近くの渡り廊下の開いている窓から飛び降りた俺、コレなら追って来れまい
ア「水よ、我が命においてその姿が竜とし、我が下にて舞え、”水竜乱舞”!!」
アリスが放ったのは水属性の上級魔法、空気中の水分が集まり水となる、そしてその水が集まり一匹の水竜となる
そしてアリスはその水竜の頭の上に乗ると窓から飛び出し俺を追い掛けて来た、そんなのありかよ!?
口角を吊り上げて笑うアリス、俺に手を向けると凛々しく言い放つ
ア「今からお前の足を切断する、安心しろ、ちゃんと治してやるからな‥」
グ「ふざけるなぁあ!!」
水竜が俺の方に向けて口を開く、そこから放たれたのは高圧水流、避けた俺の後ろの壁が切断されていた、当たったら死ぬだろ!!
ア「諦めて授業に出れば良し、否定するならただでは済まさん!!」
後ろで何か言っているが聞こえない、水竜から放たれる高圧水流を躱しながらひたすら逃げる、絶対に捕まってたまるかぁ!!
だが走っている俺の目の前には校舎、横には道は無く、後ろからは鬼、つまり行き止まりに当たってしまったわけだ
ア「ははっ、行き止まりだ、諦めろ!!」
誰が諦めるか!!、地を強く蹴り加速する俺、今の俺は直角の壁すら走る、勢い良く壁を走り出した
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