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事故防止のフェンスの外側から、薄汚い安全地帯におじゃまします。
小走りで教室に向かうが、チャイムが鳴ったにも関わらず廊下に溢れる喧騒。しゃらっぷ。
私が通っている学校は、人面桃花なお嬢様と眉目秀麗なお坊ちゃんが、文武両道を目指して切磋琢磨する国立高校。
ではなくて羞恥心と色気の半分以上を便所に流してきたような、私立女子高校である。俗に芋高と呼ばれていると言うのはここだけの秘密。
着席するもどうやら教員が到着していないらしく騒がしい教室。教室を代表して回答するように指名されてた問題を解こうとするが、私の経験値では討伐できないようだ。
仕方なく解答を見る。
(仕方ないんだ、授業をスムーズに進めるためだよ、うん。)
心の中で自己弁論。意味はない。
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