第二章 俺の青春が早くも終わる!?

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今日は散々だ。普段の行いのせいなのだろうか… そんな事を考えながら廊下を歩いていると、後ろから暴れている奴ら共がぶつかってきた。 つまり、俺の不幸はまだ続いているのだ。その衝撃でペットボトルが吹っ飛んでいってしまう。 そのときは、こんな事態になるとは思いもしなかった。 まさか、D組から女子生徒が出てくるなんて。ペットボトルは頭へと飛んでいっているのだ。 俺は体勢を崩しているため、身動きが出来ない。つまりそういう事だ。 「痛っ!」 悪気はない。俺の不幸が被害を産んだだけだ。だから俺は悪くない。 彼女は涙目で頭を抑えながらこっちに視線を向けている。まさに、演技だろ…。 だってペットボトルが当たって泣くやつなんてこの世のどこにいるっていうんだ… …ここに…いた… 「い…痛いではないか!私になんの恨みがあるのだ!」 「すまん!!」 彼女が怒りながら俺の真正面に立った。だが、彼女の身長がかなり低かった。 「お前、小っちゃ……ん!?ってなんか見覚えのある幼女体系だと思ったら・・・」 「わ、私は幼女体系じゃないわ!見ての通りでちゃんと歴とした高校生じゃ!…って荘!?」 彼女は幼稚園からの幼馴染の 黒崎玲那(くろさき れな)。 俺と玲那の関係を話すと長くなる。 ただ、今言える事は玲那は訳ありのため家に両親がいない。 なんでこんな幼女体系になってしまったかにも事情がある。この事は俺の親も知っているのだ。 「聞こえておるか??」 「あ、ああ。すまん…もう一回言ってくれ!」 「だから!荘が私の頭にペットボトルを当てたから、そのせいで私は頭痛がしておる。」 「待て待て!俺はやってない。後ろのあいつらが・・・。」 だが、既に逃げていた。 「いないじゃん。」 「と、とにかく、これが当たったくらいで痛くはないはずだろ?な?」 「あ~痛い…。痛いよ~!こんなに痛いのに加害者の荘はなんにもしてくれないんだ~! 歩いてるだけの何の恨みのない一般人の女の子の頭に当てといて自分は悪くないって罪を人に擦り付けるような汚いマネして逃げちゃうんだ~。」 と玲那はわざと大きな声で言いふらす。そのせいか、周りがドン引きしている。 「わ、分かったからそんな大声だすな。そのせいで俺が変な目で見らてるじゃねーか!」 「じゃあ、私の言う事聞く?ならやめてあげる事も無い。」 「要件は?」 「今夜、荘家に泊まる!」
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