第二章 俺の青春が早くも終わる!?

6/14
前へ
/82ページ
次へ
「うるさいんですけど!あんたみたいな幼女がお兄ちゃんの何を知ってるってのよ!」 膝の上に乗っている友梨が余計なことを言い出す。 本当に余計な事を…。 「よ、幼女とは失礼だ!あと、お前だけには言われたくない。荘なんかとイチャイチャしてるくせに!」 荘なんかってひどくね? 「いいもん!妹だから幼女でもおかしくないもん!でも、あんたは歳も同じなのに幼女体型ってプププッ!ってかあんたはお兄ちゃんの何なの?」 「しょ…荘は…」 言葉が詰まる。 「荘は私の……ど、奴隷だ!そう、奴隷!」 「奴隷?意味わかんない事言わないでください!お兄ちゃんとこれ以上関わらないで。お兄ちゃんが汚れちゃうわ。チビ。」 「おい…二人共、いい加減、喧嘩は…」 だが、そんな簡単には終わる事はなかった。そんな忠告など無視されて終わってしまう。 「なんだとっ!もう一回言ってみろっ!」 「嫌だ。」 「もう!許さん!!」 「うるせぇぇえ!とにかく黙れって言ってんだよっ!!」 久しぶりにキレたら、二人はやっと黙った。はぁ、世話が焼ける…。 「とりあえず、友梨は自分の部屋でもう寝ろ!」 友梨はブツブツ言いながら自分の部屋へ行く。 「荘の妹はけしからん。」 「確かに玲那が幼女というのは間違ってはないけどな。」 「荘まで!?私は幼女じゃないと何度言えば分かってもらえるん!」 多分、永遠に分かってもらえないだろう。 「じゃ、俺ももう寝るよ。」 「え?しょ、荘!私に一人でリビングで寝ろとでと言うのか!?」 「ん?寂しいのか?」 「べ、べつに寂しくなんかない…。」 「そうか。じゃあ、おやすみ。」 「さ、寂しいです。だから一緒に…寝たい…のだが。だめ?」 玲那は俺の服を掴み引き止める。 「最初からそう言え!ややこしい…。」 結局玲那は俺の部屋で寝る事になった。 俺は床に布団を敷き、玲那は飛び込む様に敷いた布団に潜り込み、俺もベットの上に敷いてある布団の上にゆっくりと寝転がる。 寝転がると今日一日の疲れがすべて溢れ出し、ゾッと疲れが表に出る。思わず、ため息も溢れ出す。 何をやっても楽しくない。やりたい事なんて何も思いつかない。何もなくただ1日が過ぎていく。 そんな生活が毎日飽き飽きしていて、それでも何をするわけでもなくただ1日を過ごしていく。 そうやって今日も同じ様に今日を終わる。 しかし、どうも体に違和感を感じた。
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加