第二章 俺の青春が早くも終わる!?

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「おはよ~。さて、何かチョウショクタベヨッカナ~。」 「ば、ばか荘!!人でなしっ!!」 俺は何も見てないことにした。 さて、冗談はここまでにしようか。 俺たちは朝食を食べ終わり、支度の続きをした。 「1日間お邪魔しました。また暇が出来たら泊まりにいくね。」 玲那は室長の仕事があるため先に学校に行くらしい。 「いや、もう泊まりに来なくていい。ってかもう来ないでくれ!」 玲那がまた泊まりにくると喧嘩日常になりそうだから来ないで欲しいですね。はい。 「けどさ…荘君の家族って賑やかで憧れるな…。私は両親がいないから祖父母に引き取られて生活してきた。だけど、4歳の時にはもういなかったから。」 そう。玲那は前も話した通り両親は幼い頃からいないからじいちゃんとばあちゃんに引き取られ、ここに転校してきた。 しかし、玲那の生活を支えてきた二人は幼稚園の年中の時亡くしてしまい、今は家で玲那一人になってしまった。 俺はその事を知っていた。なのになんにもしてあげれなかったのだ。いや、してあげれる事がなかった。 だってその時、俺は玲那の友達で入れたのかも…怪しかったから けど、それでも玲那は元気でやっている。 「…そうか…」 まぁ、今ごろ考えてもしょうがないことだ。 「よかったらまた泊まりに来いよな。」 「うん!じゃあ、今日も!」 「やっぱ来るな!!」 「なぬっ!今来ていいと言ったじゃないか!」 「気が変わった。」 玲那は納得いかなそうな顔でこちらを睨目つけてくる。 それからぺちゃくちゃと喋り、「んじゃ、いってくる」と告げ、学校へ行ってしまった。 結構楽しかったなぁ…。そう言って俺は腕時計を見て時間を確認する。 「あ、やべー…。そろそろ俺も準備しなきゃ。」 俺は支度の続きをした。 制服に着替えて家を後にし、学校まで猛ダッシュ。 結局は急いだものの遅刻だった。でもまぁ、いつもが遅刻だから今日の遅刻なんて気にしないのだが…。 走らず、ゆっくりと校門を通り抜けて行く。校舎の階段を登り終わり、廊下に行くと1年B組が視界に入った。 「そういえば夢叶は結局どうしたんだろうな…。」 昨日、あれだけ結構悩んで順を決めたそうだったから気にならずにはいられなかった。 別に知ったことじゃないがそう思ってしまうのだ。 しかし、B組の扉も窓もしまっており、様子を伺うことが出来なかった。
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