第一話「俺の幼馴染みはオタクなんだ」

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「れーん!今日は萌ちんなんかしないの?」 「おう、静音。今日はまだ見てねーよ」 今話しかけてきたこの女は天月静音(あまつき しずね) 見た目はパッと見て黒髪ロングで色白、清楚でおしとやかっぽい超お嬢様だが、性格は超絶男勝りで曲がった事が大嫌い。 名前に『静』と文字が入ってる割に得意科目は体育、苦手科目は教室で受ける科目全てという全くの真逆な女だ。 ちなみに中学生活の3年間で1番仲良くなった親友……いや、悪友だ。 「え?登校一緒だったんじゃないの?」 「んにゃ、今日は別々だ。一応電話もしたしメールもしたんだがどっちも応答無しだ。」 高校祝いに買ったタッチ式のケータイを弄る。 ……これ、高性能って言われてっけど使いこなせんのかな…… 「風邪とか?」 ひょいっと顔を覗かせてくる悪友から眼を逸らし 「オレも考えたけどな、でもバカ(萌)だぜ?」 言うと同時にスパーンと頭を叩かれた、なんだよ? 「あのねぇ、あの子も女の子なんだよ?デリケートな一面もあるの!」
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