第一話「俺の幼馴染みはオタクなんだ」

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「ハァ………これで普通にネトゲしてたらどうしてくれようか」 この果物セット、高かったんだぜ? アイツの家に着くやいなや、玄関のドア……ではなくその横の植木鉢に手を伸ばす。 昔からお決まりで、アイツの家の玄関の横に植木鉢があり、その下………………のさらに下のタイルに鍵が隠されているのだ。 ちなみにアイツの両親は共働きで夜まで帰ってこない。一応「おじゃましまーす…」と小声で言った後に家に入った。 さっさと『奴』がいる2階に駆け上がり『奴』がいるであろう『奴』の部屋のドアを開けた。 ……『奴』って何回言わせんだよ!? 一人ツッコミをして虚しくなったその刹那、ベッドから茶髪でポニーテールの小柄な少女が勢いよくベッドの上で背筋を伸ばして 「ただのお見舞いに興味はありません。そのお見舞いの中にニュータ○プ、声○ラ、水○奈々様のライブチケットが入ってるお見舞いを持ってきた人はあたしの所に来なさい!以上!!」
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