第一話「俺の幼馴染みはオタクなんだ」

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アイツ(`・ω・´)←こんな顔してるよ?俺は(;゚д゚)ポカーンだよ? そしてやっぱり風邪か!顔面真っ赤じゃねえか!! あとお見舞いにライブチケットはねーだろ ………いや、今言ったもん全部ねーよ!! 「アホな事言ってないで寝とけ、一応果物セットと冷えピタ、あとお前の好きな駅前のケーキ買ってきてやったぞ」 「おおっ!さすが蓮ちゃんやっさし~!愛してるぅ?」 言うと同時に俺から差し入れを奪い……受け取った萌はさっそくケーキの箱を開け始めた。 食欲はあんだな。 ちなみにコイツは影響されやすいタイプのオタクで、お気に入りのアニメのキャラのセリフをリアルで使っている奴なのだ。 というか…なんだっけ?『なりきり』っていうやつだったかな? 「んで、どうなんだ?具合は」 「ん、さっきまで38度台だったんだよ~………熱いよ~燃えちゃうよ~?“萌”だけにね!あいたっ!?」 脳天にチョップを叩き込んでやった。 「ダジャレが言えんなら大丈夫だな」 まったく……馬鹿が風邪をひかないってのは迷信だな え?だって目の前の馬鹿が風邪ひいてるんだぜ?
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