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成井美那といえば内気でロングヘアーで髪の毛で顔が隠れてる女子、普段友達と話してるところを見ない、そんな無口な子だ、そもそも友達がいないんじゃないかと心配もしている
さすがに個人の名前と本当に使っていそうなキャリアのアドレスを使ってまでイタズラはしないだろう
おとなしい成井さんのことだから相当な勇気をふりしぼったんだろうな、ひとまず…
「ぃよっしゃぁぁ!!」
初めての告白だ!
早速メール打つか
…どうしよう、俺、告白の返事はじめてだ
なんて答えればいいんだろ?
『メールでは初めまして、俺でよかったら付き合ってくれ!』
違うな
『こんな俺でよければ』
・・・これでもない
……………
…………
………
……
…
━━10分後
あぁー!
全然思い付かん!!
しかも、学校行かなきゃ!
ひとまずケータイにメールアドレスを登録してポケットの中に入れとこう
かばんっ、鍵っ
よしっ、行くかっ
「行ってきますっ!」
「はい、行ってらっしゃい」
わざわざ見送りに来てくれたのだろう
母さんだ
そして自転車に乗りこぎはじめた俺は、なぜ成井美那が俺の家を知っているのか、なぜ付き合わないという選択肢が浮かばないのかを気にすることはなかった
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