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俺の通う学校に行くには坂をかなりのぼらなければならない
帰りは楽なんだけど行きはとてもつらい
学校に着いて自転車置き場の自分のクラスの場所に自転車を置き、下駄箱で上履きに履き替えていると、急に背中になにかが乗ってきた
「ぎいやゃゃ!」
正体不明のなにかが急に背中に乗ってきたらそりゃあ驚くでしょう
しかも上履きを履こうとうつ向いてるときにっ!
「おっはよー、なつ」
「お前か、かな!」
こいつは白川神奈[しらかわかな]
背丈が中学生ぐらいにちっこいやつだ、それを指摘すると怒る癖に髪型はツインテールと子供っぽい
家は神社をやっていて、俺も年末年始は手伝わされたりしている
かなは毎朝巫女服を着て竹箒を持って掃除をしているらしい、それからわざわざ制服に着替えて学校に来るのだから大変そうだ
そして巫女なくせに超元気だ
「さあ、教室に行こっ?」
「おうっ」
少しかなの元気が移った気がする
―教室―
~美那side~
夏樹が下駄箱で話しているうちに成井美那はこんなことを考えていた…
(どうしよう、あのあと、どれだけ待ってもメール来なかったし、この時間になってまだ返事がないっておかしくないかな?
じゃなくて、急にあんなの渡して迷惑じゃなかったかな?
もしかして、ふられちゃったってことかな…
あー、いつもどおりならそろそろ藤井君来ちゃう
―がらっ
教室の扉が開いた
(まだ来ていませんように)
と願いながらちらっと見てみると、そこには残念なことに夏樹がいた
…彼の幼なじみである白川神奈と共に
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