SAVE1

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目の前にいくつかのシーンが浮かんでは光と一緒に消えていく。 泣き崩れるママの横顔 離れていくパパの後ろ姿 開かない扉 体に広がる痛み 暗い部屋 やさしい匡の笑顔  よろ しい その言葉とともに圧迫感から一気に解放される。 「う…ごほっ…げほっ」 体全体にじっとりと汗をかいていた。頭の痛みはもうないのに、気持ちだけはやたらと重くて息苦しい。  孤独 渇望  過ぎ去った 安穏 つながり を 求める 汝 に 『分断スル』 力 を
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