登校班

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深く関わらねば良い。そう割り切った真紀は 当たり障りのない笑顔で 「話題はなるべく、ドラマかワイドショー !邦子の子供をなるべく褒める!も忘れずに」 をモットーに無事に娘の幼稚園生活を終え 近所の小学校へ進級した。 娘の進学した小学校は集団登校制だった。 邦子とは近所だったので、当然登校班は同じだ。 邦子は相変わらずだったが、ママ友関係もそこそこだ そのつもりで真紀は申請書を提出した。 そんな時、地区の役員の方から電話があった。 「登校班の事なんですが、違う班がいいから替えてほしいらしいとあなたが言ってくると邦子さんから連絡があったのですが。突然の変更はなるべく早くにご本人が行ってほしいんです。」 真紀は驚いたものの 「いえ、申請した班でお願いしたいのですが??変更はありません。」 なにかがおかしい。真紀はその時嫌な予感がしてぞっとなった。
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