朝倉前編

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私が中学1年生の時に部活を決める事になった。 私はテニス部の所に座っていたら無理やり野球部の監督に野球部の所にいかされ入部する事になった。 父はこの頃から仕事から帰るのが早くなり、食事の時に説教するようになった。 野球部なので帰りが遅くになっても箸の上げ下げから始まって1時間以上自分の苦労話を交えて説教し終わったと思ったら冷たいご飯やおかずを母と姉と三人で静かに食べていた。 食べ盛りなのにおかわりをしてまた説教が始まったら嫌でしなかった。 夏休みが来て日曜日も野球があるのに「監督に電話して体調が悪いので休ませて下さい。」と言えと言われ親戚と海水浴に行ったりしていた。 この頃始めて買った中古車を廃車にして、また中古車を買ってきた。 父は家に25万円入れて後は会社でいる金を自分で管理していた。 母は25万円の中から家のローンや家族4人分の生命保健を2つの会社に加入し家の火災保健や光熱費等を差し引いたお金で食事を作っていた。 だから夕食もお味噌汁に玉ねぎを炒めて卵を混ぜたもの等おかずは一品だった。 たまに釣ってくる魚で刺身を作っておかず一品増えたりして普段は質素なものだった。
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