刻印
6/7
読書設定
目次
前へ
/
26ページ
次へ
兄は、焦った様に、声を荒げた。 わたしは大人しく手を止め、冷めた目で、彼を見る。 ………卑しい。そう思った。 身動きも取れず、妹に懇願し、悶え、それでも尚、そのような醜態を晒し続けることを望んでいる。 卑しい。可哀想なお兄ちゃん。 でも、そんな哀れさを愛しくも感じた。 可哀想に。可哀想に。可哀想に。 ……でも、救ってなんか、あげないよ。
/
26ページ
最初のコメントを投稿しよう!
1人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
0(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!