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私は酷い人間だった。
私は自らの人生を疎んじていたばかりでなく、差別や区別に対しての、奉仕や保護を疎んじ、羨んだ。
奉仕を受け、保護され、それらが特別な待遇に見え、逆差別だと思い、腐さり、自分を呪った。健全な肉体ではなく、精神も病んではいたのだろうが、奉仕を受けられる程のものではなかった。
その事に、自分の不確かな世間的な立場を絡めて、自分の非は感じつつも、誰かのせいにし、世の中のせいにした。
努力を怠り、逃げているうちに自分の闇の中にどっぷり浸かり、私はその日その日を、大切にする事なく、時の流れに身を委ね、ただ生きていた。抱えていた夢からも目を逸らし続けたままで。
そんな時に、貴女と再開を果たした。
偶然ではあっても、今にして思えば、あれは運命であったのだと思う。
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