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私は今、空を、夜空を眺めています。
夜空に浮かんでいるのは、キラキラ小さく輝く星達と、青白く優しく、儚げで、それでいて強く、眠る子を微笑みながら見守る母のように輝いている月だけ。
私は、その雲一つない夜空を、優しく儚く強い光で照らされている夜空を眺めています。
貴女を思い浮かべて。
優しく儚げで強い光で、私の闇を照らしてくれた、貴女の事を思い浮かべて。
私の闇は、心の闇は、夜空にも負けず広がっていた。私はある時から、心の闇から目を逸らす事を、忘れるふりを覚えた。はしゃぐ事で、世の中や誰かのせいにしては目を逸らし、忘れたふりを続けた。闇の先に光がある事を分かっていながらも愚かな私は。
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