第一夜

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真っ直ぐで、澄んだ眼差し。 私は、この場所と、翠を守りたい。 この視線を守りたい。 隣の翠の手を握り、少しだけ香夜より高い位置にある肩に頭を預ける。 「うん。一緒に。」 翠が私を女とみていなくても、こうして傍にいることができる。 それでいい。
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