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──朝、目が覚めると、カーテンから差し込む朝日がやけに痛かった。
それに顔をしかめ、ムクリと起き上がり、テレビの画面に写る自分の姿を見て、思い出して納得する。
「そうだったな、日の光には弱い体質なんだったけな……」
アルビノ──先天性の病気……と言う訳じゃないか
遺伝子が、突発的に突然変異を起こし、メラニン色素が無くなり、眼の色が紅く髪の色が白くなる物らしい
しかも紫外線には極端に弱く、皮膚癌になりやすいらしいが、俺は未だにその心配は無い
何故か分からないが、生まれてから一度も重い病気になった事は無かった。
そこでふと、目覚まし時計に目が行った。
時刻は7時20分だ。今日はやけに早く目が覚めたみたいだ。
どうやら今日は優雅な朝食タイムが取れそうだ。
ボサボサな髪を軽く整え、ゴムで後ろに纏めて流し、寝間着から制服に着替える。
それが終われば、カーテンを開けて部屋に朝日を迎え入れる。
「今日も良い天気だなっと」
軽く伸びてから、目覚まし時計を止めて、鞄に必要な物を詰めていく
生徒手帳には『東城アキラ』と俺の名前が書いてある。
滅多に使う事は無いが、念のために放り込んでおく事にする。
「これで全部、かな?」
最後に鏡でネクタイ等を確認して、階段を降りて下に行く
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