序章/目覚めの朝

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一方砂漠地帯では暗い海を浮遊していた彼女とはうって変わって、機械の柩が無数に存在していた。 それは何処か悲しみを含みながら佇んでいた。 その中で四つの柩は口を開けたまま、何かを待っているように静寂を守っている。 いつまでそうして居ただろう……。 口の開いた柩から手が出てきたのはそれから何十時間も経ってからだった。
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