運命と言う名のカフェ

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「とっ、取って来ました」 「そんなに急がなくてもよかったのに……」 肩で息をする姿に、叔父さんが呆れたような申し訳ないような溜め息をついた。 「紫音先輩が……帰っちゃうかもしれないと思って……」 「僕?」 「はい」 大輔は、小さく頷いた。 「来たばかりだし……まだコーヒー注文もしてないよ?」 もじもじしていた大輔が、パッと顔を上げた。 「俺、注文とります」 「そうそう大輔は、バリスタ目指してるんだよ」 「へぇー、コーヒー好きなんだ」
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