運命と言う名のカフェ

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大学から少し離れた雑木林の中に、ポツンと建つ小さなカフェ『フォーチューン』 そこは僕の隠れ家的存在だった。 カフェのオーナーは、僕の叔父であり、数少ない理解者でもあった。 ここに居る時は、とてもリラックスしていられるんだ。 カウンター席の角で、普通は誰も座らない場所。 そこが僕の指定席だ。 サイフォンの道具に隠れ、カウンター席に座る他の客からもよく見えない。 そもそも客を座らせるのに適さない為、座席を外していた場所なんだ。
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