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「だ……大輔……」
カウンターを背に、紫音が固まっている。
俺は紫音から目を離さずに、真っ正面に歩み寄る。
紫音の身体は強張ったまま、俺を見ている。
「俺が……俺の好きは、恋愛感情の……好きです」
紫音の表情に、緊張感が増している。
いつもの拒絶のオーラの比じゃない。
でも、ここで引けない。
「マスターから聞きました。先輩がパニクってたのって……俺のせいですよね」
俺の言ってる事が分かったのか、紫音の頬にサッと朱が差す。
その変化を見たら、急に……リアルに、俺がオナっていたのを聞かれたんだと実感して、恥ずかしくなった。
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