運命と言う名のカフェ

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それは、いつもの日常を大きく変える出来事だった。 いつものようにフォーチューンに行くと、カウンターの中に一人の少年がいた。 「いらっしゃいませ」 短く刈り込まれた髪に日焼けした肌。 高校球児と言った感じの爽やかな男の子で、明るくハキハキとした口調だった。 緊張した表情で……それでも少し照れ臭そうな、初々しい男の子だと思った。 背丈は僕と同じか、少し低いくらいか…… 男の子の声を聞いて、客が来たのか――と、奥から叔父さんが姿を現した。
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