第3恋

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自分でも顔が引きつっているのがよく分かる。 そんな乾いた笑みを浮かべている日向を、一番驚いた表情で見ていたのは、大和だった。 「ここにいる誰を、一番愛しているの?それとも……ここにいない誰か?ねぇ、悠。答えが出たならしっかり言わなくちゃ。俺たちの気持ちで遊ぶのがそんなに楽しい?」 「ちょ、ちょっと待ってよ日向!めちゃくちゃ誤解してるって!」 「誤解?でも愛してる、ってあんな幸せそうな顔して……あの時、俺がどんな想いだったか分かる?」 誰か日向を止めて、と目で訴えているのに、4人もこんな日向に驚いているのか、誰も口を挟まない。 「ねぇ……悠の心を奪ったやつは、誰……?」 ひぃいぃぃぃ! 無理無理無理、こんな日向の声と表情には耐えられないです! 「ごごごご、ごめんなさい!!!言うから!ちゃんと言うから、それ以上近付かないで!!」 「……近付かない、で…?」 あ、れ……私今、とんでもないこと言わなかった? 一度口走ってしまったものは後戻りなど出来るはずもなく、恐る恐る顔を上げて日向を見上げると。 「……っっ…!」 感情を殺した、能面のような表情をしていた。 「日向!!」 大和が焦った表情で日向の肩を掴み、一度私から遠ざける。 「悠……」 柚夢が、壊れ物を扱うかのように私の頭を優しく撫でた。 うっそ……私、日向になんていう顔をさせてしまったんだろう。 一度、自分が言った言葉にどれほどの棘があったのか、考えもせずに。 私はまた、無意識に人を傷つけてしまった。 「ごめん……悠…っ…!」 大和と煌が、日向を落ち着かせるようにソファに座らした後。 日向は顔を両手で覆って、喉の乾いたような声で私の名前を呼んだ。 .
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