第4恋

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ピンポーン、と。 コンビニからすでに帰ってきている煌と築茂がここに居る限り、チャイムを鳴らしたのは。 「来た!!」 瑠璃ちゃんと、ハンディさん。 ちょっとした緊張感に駆られながらも、玲央と一緒に玄関へと向かった。 玲央がゆっくりと、扉を開けた瞬間。 『お兄ちゃん!!』 金色にところどころ茶色が混ざった、肩まであるくるくるの髪の毛に。 瞳はグリーンで、お人形さんのような可愛い女の子が、勢いよく玲央に飛びついた。 『瑠璃、よく来たね』 『すごくすごく会いたかったよぉ~!!』 『俺もだよ』 ロシア語なのか何なのかよく分からない言葉で話しているけど、雰囲気から感動の再会の場面。 その後ろから入ってきたのはシルバーブロンドの髪をオールバックにして、あの時と何も変わらない黒いスーツ、黒いネクタイをしたハンディさん。 唯一違うのは、黒いサングラスをして いないってことくらい。 そりゃそうか、こんな女の子を連れてたら誘拐犯だと思われそうだし。 「……お久しぶりです。神崎様」 「遠いところからよく来てくれました!ハンディさん」 青みがかかった灰色の瞳を柔らかく細めているハンディさんに、私は手を差し出した。 快く、握手を交わしてくれたハンディさんにもう一度微笑むと。 「……神崎、悠ちゃん?」 瑠璃ちゃんが、不思議そうに顔を見上げていた。 私は瑠璃ちゃんのそばにしゃがみこんで目線を合わせながら。 「うん、そうだよ。瑠璃ちゃん、会えて嬉しい!ずっと待ってたんだ」 頭を撫でながらニコッと微笑むと、一瞬目を真ん丸に開いてから。 ガバッと私に抱き着いてきた。 「おっ!?」 突然のことで驚きながらも、すっごく可愛くて私もぎゅーっと瑠璃ちゃんを抱きしめる。 「悠お姉ちゃん!!お兄ちゃんの飼い主!」 ……ん? やけに日本語お上手ですね。 って、違う違う! 「飼い主!?」 「違うの?」 「……あぁ、そうそう!そうだよ!」 「やっぱり!いつもお兄ちゃんがお世話になっています」 「い、いえいえ。こちらこそっ……」 ちらっと玲央を見上げると、罰が悪そうにパッと視線を逸らした。 .
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