第4恋

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全く、どいつもこいつも私を悪者扱いしやがって。 男と女ってどうしてそんなに頭も心も身体も違うんだろう。 めんどくさいとしか言いようがないんだけど。 「とりあえず、ご飯が冷めちゃうから早く食べない?」 あ、危うく日向のおいしい料理の存在を忘れるところだった。 「そうだね。じゃ、この話はハンディさんもうちに泊まるってことで終わり!」 「……え」 「玲央、文句はなし!私が気を付けるから大丈夫!煌、空雅と瑠璃ちゃん呼んできて」 「はいよー」 まだ不満そうな表情の玲央を無理やり刺身の前に座らして。 おずおずとハンディさんもソファに腰掛けた。 「うわー!おいしそう!!」 「でしょ?私と日向が作ったから、とってもおいしいよ。ゴーヤは苦いから、食べれなかったら無理しないでね」 ご機嫌でリビングに入ってきた瑠璃ちゃんは、テーブルの上のご馳走に目を輝かせた。 全員が座ったことを確認したら。 「それじゃ、頂きます!」 手を合わせて掛け声をかけると、それぞれしっかり挨拶をしてお箸を持ち始めた。 おいしい、と無垢で純粋な表情で食べ進める瑠璃ちゃんの横には、まだムスッとしている玲央くん。 変なところが頑固で、1度本気で拗ねると中々元に戻らないのも玲央の性格。 「築茂、ゴーヤは身体にいいからたくさん食べようねー」 「……貴様、何している」 「え?優しい優しい煌くんが築茂のもよそってあげているんだよ」 「今すぐハゲろ」 瑠璃ちゃんがいる前でも殺気ムンムンの築茂に、私は瑠璃ちゃんの目を塞いだ。 「悠お姉ちゃん?」 「瑠璃ちゃんは、純粋で可愛い素直な大人になってね」 「……?うん!」 じろり、と視線だけで2人のやり取りをやめさせた。 「やっぱ刺身はうんめぇ!明日はバーベキューでたっくさん肉食べるから、丁度いいや!」 「バーベキュー!?」 「そうだよ、瑠璃ちゃん。明日は海でバーベキューしようね。あと花火も」 「花火!?やったぁ!!」 あぁ、子供って可愛いなぁ。 「じゃ、食べ終わったら悠と日向と俺で買い出し行ってくるか」 「うん!煌、運転役いつもご苦労様です」 唯一車を運転できるのが煌だから、いつもすごく助かっている。 .
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