第4恋

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もうそろそろ買い物をして帰らないと、大和や柚夢が帰ってくるころだ。 夕飯の支度やお風呂に順番に入ってもらわないと、この人数だと回らない。 今日も全員、家に泊まっていくから合計10人が1つ屋根の下にいることになる。 瑠璃ちゃんは私のベッドに寝かせて、ハンディさんは玲央たちと同じ部屋で寝てもらおう。 「あ、少しはすいたかな?」 「そうみたいだ。悠、花火は好きなの選びな」 「うん!」 日向の指さすほうを見ると、さっき来た時とはだいぶ人が少なくなっていた。 「俺はお肉を選んでくるよ。煌も手伝ってくれる?結構な量になるだろうから」 「あぁ、分かってる。悠、何かあったらすぐに連絡しろよ?」 「はいはーい!」 私はお肉の種類とかよく分からないし、どうせあまり食べられないから食材選びはいつも日向に任せている。 私を1人にすることを心配しているのか、優しく頭を撫でた煌に笑って見せた。 2人と別れてすぐに、ずらっと並んでいる数多くの花火に視線を移した。 「うっわ、めっちゃありすぎて分からん……」 大きな袋にまとまって入っているのがいいのか、均等に数を数えて同じものをいくつか買う方がいいのか。 とりあえず、明日は愛花もプラスされて合計11人で花火をやるんだからたくさんあったほうがいいよな。 もし余ったら、また今度やればいいんだし。 「今時ってこんなにあるのね。ま、きっと沖縄だからだろうけど」 花火をやるにはまだ早い時期だと思うし、沖縄のこの気温だから売られるのも早いんだろう。 とりあえずじっくりと1つ1つの中身と量を確認していく。 瑠璃ちゃんが喜びそうなキャラクターの花火が入っているやつを見つけた。 「これ、いいかもっ」 ちょっと量が少なめのやつだから、これに打ち上げ花火や変わった種類の花火が入っている大きなものを手に取った。 みんなが楽しそうにしている姿を思い浮かべるだけで、頬が緩んでしまう。 何だか最近の私は、幸せにどっぷりはまっていてちょっと浮かれすぎかも。 おかげで、少し鈍くなっているような気もしなくない。 ま、危険なことなんてもう滅多にないと思うから問題ないよね。 花火を選び終わった私は、煌たちがいるはずの肉類コーナーへと向かった。 .
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