第4恋

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こんなに目立っていいのかと思えるほど鮮やかなブルーの海。 迫るような潮の囁きに耳を澄ませながら、立ち込める煙の中でひたすらお肉をひっくり返す。 「ほらー!焼けたよー」 「よっしゃぁ!!俺が一番のりぃ」 「こら空雅。普通は瑠璃ちゃんからでしょ。瑠璃ちゃんのお皿に甘口のタレ、入れてあげて」 お肉が焼けたことを知らせれば、真っ先に飛んできたのはもちろん空雅。 それを素早く止めたのはやっぱり日向で、空雅は渋々お箸を止めた。 「うわぁ!おいしそうっ」 「まだまだあるからいっぱい食べてね。もちろん、野菜も食べないとダメだよ?」 「……うぅ、ピーマンも?」 「ピーマン嫌いなの?」 「だって苦いんだもん」 子供の苦手な野菜第1位を嫌いな瑠璃ちゃんは、どこまでも可愛い。 「でも好き嫌いしてたら、大きくなれないよ?日向お兄ちゃんがおいしく焼いてくれるから、1回食べてみよう!」 「……うんっ、分かった!」 「偉い偉い。じゃ、まずはお肉どうぞ~」 「頂きます!!」 瑠璃ちゃんのお皿に何枚かのお肉を乗っけた後は、野獣たちの餌の取り合い大会が勃発。 「レオレオ!それ、俺の肉!」 「俺が、先に取った」 「大丈夫だよ空雅。そのお肉、今も焼いてるから」 「日向~俺にもその肉くれ!」 「はいはい」 必然的にお肉を焼く係りになっている私と日向は、俺様大和様にお肉をどっぷりお見舞い。 「塩コショウはどこだ?」 「はいよ、築茂。やっぱりお前はタレより塩コショウ派なんだな」 「当たり前だ。タレだと肉のうまみが消えてしまう」 「ははっ、確かにそうかもな」 煌と築茂の会話レベルも相当低いような気がする。 「悠、僕が焼くの変わるから悠も食べな?」 「ありがとう、柚夢。でも私はまだお腹すいてないしあまり食べれないから。焼くだけでもやらせて」 「そっか。疲れたらいつでも休んでね」 「はーい」 やっぱり、大人数でのバーベキューは楽しい! .
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