第5恋

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言おうか言わないか、言うとしたらいつにしようか、なんて。 グルグルとそればかり考えていたら、私の癖である『めんどくさい』が発症してしまった。 結果的に、もう考えることはやめよう! 「悠~?文化祭の話はどうなってるのかなぁ?」 「うん、順調に進んでるよー」 「そういうことじゃなくてさぁ、何も変なことはないよね?」 「ないない。もう、それ何回目のセリフ?早くご飯食べて、お風呂に入ってきて」 あれから毎日のようにしつこく聞いてくる柚夢から逃げることも、だいぶ上達したと思う。 煌や日向から代わる代わる電話もくるし、みんなどんだけ心配してるんだって感じ。 何だかちょっと、窮屈に感じてしまう。 コスプレをして演技をするっていうのは、コスプレファッションショーに出場する生徒と生徒会役員、文化祭実行委員の生徒しか知らない。 つまり、一般生徒には極秘に進んでいるのだ。 まぁ、そのおかげで空雅や愛花に知られずに彼らの耳にも入らないようになってるんだけど。 コスプレだけじゃなくて、男装でも臭いセリフをカッコつけながら言わなきゃいけないらしい。 男女共に優勝した生徒には、豪華賞品が送られるってことになっている。 とか言って、去年の音楽祭のときと違って個人だからノートとか安い物。 そんなこんなで、毎日文化祭の準備に追われる日々が続き。 家に帰るのも夜の9時過ぎが当たり前となり、帰ってからはすぐに待たせているバンドたちの作詞作曲をする。 中間試験が近いこともあって、課題や勉強にも生徒会長として力を抜くわけにはいかない。 忙しいおかげで、彼らとゆっくり話す時間があまりなくなった。 変にいろいろ聞かれても余計に疲れが溜まるだけだし。 でもそれを彼らもよく分かっているみたいで、必要以上に私に話しかけてくることを控えてくれている。 .
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