第6恋

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でもやっぱりというか、本日もお美しいわけで……うん、かなり目立っている。 「パンフレットを見たけれど…午後からはすごいことをするみたいだねぇ?」 「あ、あははー……まさか、午後も見るんですか?」 「当たり前じゃないか。でもまさか、君がこんなに目立つようなものとは思ってもいなかったけど」 おほほー、遼さんの笑顔が黒い黒い! 「来てよかったよ、本当に。煌は来るのかい?」 「まぁ、たぶん。というか、もう来ているかもしれないです。これだけの人がいると私が見つけても煌たちには見つけられないだろうし」 「ってことは、僕が君を一番に見つけたってことかな?う~ん、Very Happy!」 「ははは、それはよかったです」 相変わらず自分の世界で都合のいい解釈がお得意ですこと。 だけどここでの立ち話はあまりにも目立ちすぎるから、人気の少ない日陰に入った。 「1人で来られたんですか?」 「あぁ、一緒に来てくれるような人もいないからね」 「そんなこと言わないで下さいよ。もう少しゆっくりお話出来ればよかったんですけど……すいません、生徒会の仕事があるので」 「Oh!それは仕方ないね。僕はゆっくり人間観察でもしておくよ。Hang in there!」 「はい!ありがとうございます」 頑張ってね、と背中を押してくれた遼さんに笑顔で手を振って見回りの仕事に戻った。 ……あれ、何だろう。 たくさんの出店、人で賑わっているところに出ると妙な視線を背中に感じる。 いや、きっと遼さんのおかげであちらこちらから視線は注がれているんだけど。 何だか、嫌な視線まで混ざっているような気がするのは何なんだろう。 『神崎さん!さっきのって……』 『前にも来ていた人だよね?か、彼氏とか!?』 『おい!あれ、神崎悠じゃね!?お前、話しかけてこいよー!』 『無理無理無理!絶対に無理!!』 妙な視線も気になったけど、すぐに人の波が押し寄せて来たため、苦笑しながらここからは退散。 1時から2時までは休憩になっているから、休憩場所の放送などもしないといけない。 あの視線……不審者とかじゃないといいんだけど。 一応、生徒会役員に報告だけはして気を張りつめておこう。 .
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