第6恋

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こんなに短いスカートなんて普段は絶対に履かないから、スースーしてなんだか落ち着かないし。 それでももう少しの辛抱だと何度も自分に言い聞かせて、最後の追い打ちへと息を吸った。 「どこをジロジロ見てるのぉ?あ……も~う、エッチなんだからぁ~。少しだけなら見せてあげるよ?…………ほら」 『キャァァァァァァァァァダメェェェェ!!!』 あ、これはちょっと刺激が強すぎたか。 まぁ、こんなものを見せられて嫌がる気持ちもよ~く分かりますよ。 「ストーップ!!はいっそこまでですっ!!これ以上は本当にいろいろと危ないですねぇ…っ!」 司会者に止められなくても、これ以上は台本になかったから問題はないんだけど。 でも赤面してる人ばっかりで、逆に私の赤面はどこかに落としてきてしまったようだ。 「神崎会長!!今回の和服コスプレはどうでしたか!?」 「いやぁ~何かもう、どうにでもなれって感じでやっちゃいましたっ」 「普段の神崎会長からは絶対にありえない一面を見られた気がするんですが」 「もう二度と見れない神崎悠だったと思います」 「はははっ!それはちょっと寂しい気もしますが、内心ほっとしたりしますねぇ~。はい、ということで和服コスプレを披露してくれた神崎会長に盛大な拍手をお願いします!!」 たくさんの拍手に包まれながら、手を振って舞台袖へと戻った。 舞台袖に戻ったら戻ったで、役員たちからの熱い言葉を適当に受け止めて。 次のメイド服へと急いでチェンジ。 お決まりの黒いスカートに白のフリル付きエプロン、そしてこれが問題の。 「鈴付ネコ耳カチューシャ……」 普通のネコ耳だけでも抵抗があるっていうのに、それに鈴がついている。 歩くたびにチリンチリン、と音が鳴ってそれがマニア的にはたまらないんだって。 全く気持ちが理解できないんだけどさ。 .
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