第7恋

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凍りつくような沈黙、この場にいる全員の唇は微動だにしない。 悠の表情からも、何も感じ取れなかった。 「……な、何か飲もうぜ!あー、俺、喉乾いちったなぁ」 沈黙が大の苦手である空雅は、わざとらしく目を泳がせながらキッチンへと立ち上がった。 ガチャガチャ、と慣れないキッチンでわざとらしく大きな音が鳴り響くリビング。 悠はただ、ぼーっとどこを見つめているのか曖昧な瞳をしていた。 「ひゅ、日向!ストローとかねぇのか!?」 どうやら俺は、空雅のバカ加減を甘く見ていたらしい。 ドン引きする言葉が投げ込まれてきて、それをキャッチ出来たのはやっぱり。 「空雅、あまり荒らさないでね。ストローもあるから」 苦笑しながらソファを立った、日向だけだ。 そのまま沈黙は続き、しばらくすると人数分のコップと飲み物が運ばれてきた。 もちろん、ストロー付きで。 「……おい、何で全部にストローがあんだよ。空雅だけのでいいだろうが」 「はっ!?みんなで仲良く飲むんだから当たり前だろ!」 「はぁ?お前は本当にバカの塊だな。みんなで仲良く、ってガキじゃねーんだから」 「そういうワガママを言う奴にはあげねーぞ?」 「自分でやるわボケ。てめーは黙って座ってろ」 「はいはい、大和も空雅もそこまで!飲むなら適当に好きなの入れて、勝手に飲んで」 日向が俺と空雅の間に入り、にこやかにほほ笑んだ。 やっぱり、こいつのこの笑顔が一番冷や汗出るよな。 .
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