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外に出れば、いよいよ夏本番の暑さが漂う空気を全身で感じる。
薄らと汗ばむ暑さだっていうのに、男7人で歩いているのだから、さらに暑苦しい。
「あ、あったあった!うわぁ……いろんな種類があるんだなぁ」
昨日の約束通り、悠にコスプレをさせるためにコスチュームを買うため、俺たちはちょっと離れたところにあるド○キへと来ていた。
コスプレコーナーらしきところを真っ先に見つけ、駆け寄ったムウの言う通り、そこにはずらっとさまざまな種類のコスチュームが。
「本当だ……うわ、制服だけでもかなり種類がある」
「悠の制服姿は毎日のように見ているだろ」
「築茂は分かってないなぁ。俺たちはもう制服を着ないだろ?だから今のうちに悠にいろんな種類の制服着させてみたいじゃん。セーラーとか、チェックとか」
「へぇー…煌って制服フェチだったんだ……」
「ちょっ!日向、何か誤解してない!?」
でも俺も煌の気持ちは分かるかもしんねぇ。
悠の高校の制服は比較的シンプルだし、ちょっとアレンジしたのも見てみたい。
「お、おい!これ!」
と、空雅が口をわなわなさせて指さしたのは。
「うっわぁ……空雅、すごいものに目つけたね。体操着っていうか、ブルマじゃん。何か、エロい」
「おおお、俺はべ、別に!!!」
「あははははっ!本当に空雅って分かりやすいよねぇ」
「ムウ、最近空雅いじりにはまってるな。いや、空雅いじめ、か」
「やだな~煌、人聞きの悪いこと言わないでよ~」
「顔が人聞きの悪さを物語ってるぜ」
「大和、喧嘩売ってるでしょ?」
「喧嘩すっか?」
そんな俺たちのいつものバカなやり取りをしている間にも、玲央が何やら見つけたらしい。
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