第8恋

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「あぁぁぁ!!!もうっ!!!やめやめっ!」 と、突如叫びながらソファから立ち上がった空雅。 「もうこの話は終わりにしね!?俺たちが悠の心配をしすぎなければいいんだろ?それでいいじゃん!つーか、せっかくコスプレ買ってきたんだし、早く悠に着てもらおうぜっ」 ニカッと太陽のような笑顔をこんなときでも出せる空雅って、ある意味天才。 「……ふぅ、そうだな。たまにはこのバカに便乗してやろう」 「築茂も素直じゃねーな!本当は早く悠のコスプレを見たかっただけなんじゃねーの?」 「お前に着せるためにサルのコスプレも買ってくるべきだったな。ま、着なくてもサル以下だからネタにもならないか」 「あははははっ!築茂言い過ぎだって。そりゃ、いくら空雅がサル顔だからってさぁ~」 笑いのツボが浅い煌の発言が、一番破壊力あるよね。 「あーあ、この流れのままコスプレ回避しようとしてたのになぁ……」 「はっ!?お前、そんなこと考えてたのかよ?」 「うまく行けばコスプレの話は忘れてくるかなぁって思ってました」 「空雅、よくやった!今日だけはお前のバカな頭が役に立ったな」 「うっわ!大和が俺を褒めた!褒められちった!何か気持ち悪っ!」 「大和はそこまで褒めてないと思うよ」 日向の言葉が正しいけど、本人は褒められることが滅多にないせいで気付いてないみたい。 「ムウ、早く悠を変身させてくれよ!」 「………ふぅ。見てなよ、僕が最高に可愛くするから。カメラの準備とよく目をこすっておきな。じゃ、悠。こっちにおいでー」 と、そのまま私は柚夢に腕を引っ張られながらリビングを出た。 .
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