第1恋

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次の日の朝、誰よりも早く目が覚め、誰よりも早く支度をする。 キッチンに立ってみんなの朝食づくり。 「おはよう、悠」 そして次に起きてくるのが決まって、日向。 「おはよ!」 「朝は何にする?」 「昨日のオムライスでタマゴがないから、ご飯とみそ汁とおかずでいっかな」 「おかずはどうしようか。野菜炒めと……サバの味噌煮がいいかな」 「うん。あとフルーツもね」 こうやって2人で8人分のご飯を作ることも、日常化してきたこと。 それでもまだ、半人前の私は日向にいろいろと教えてもらいながらやっている。 どうしてそんなに上手いんだってくらいに器用すぎる。 「ふぁ~おはよ~」 「煌、おはよう。早く着替えて洗濯機に黒いもの以外は入れといてね」 「はいよ~」 大学では頼られる大人な男って感じの煌だけど、家だと別人のようなんだから面白い。 「おはよー、あ、何かいい匂いがするね」 「柚夢もおはよう!あと起きてないのは?」 「大和は今起きたからもう来るよ。あとはあの手ごわい3人」 「あぁ……柚夢、きちんと起こしてよね」 「えぇー僕?煌にでもやらしなよ。朝から殺気を拝みたくないよ」 逃げるように洗面所へと行った柚夢の気持ちも分からなくない。 「玲央はともかく、空雅と築茂は学校があるから急いで起こさないと」 「悠は起こしに行っちゃダメだからね?」 「はい、もちろんです」 かつて、起こしに行って散々な目にあったからね。 「よっしゃ、格闘技しに行ってきますか!」 着替え終わった煌が指をポキポキ鳴らしながら向かった先はもちろん、寝室。 頑張れーとだけ送って、テーブルに食器を並べた。 .
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