第2恋

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連休明けの、月曜日。 玲央とご飯を食べた日は、その後にまた全員が私の家に帰って来て、音楽をやっていた。 動画を撮ることはまた数週間後で、その間は好きに弾いたりアレンジしたりしている。 日曜日の昨日は、あるバンドの作詞作曲をしたり、ピアノの練習。 そしてまだ1週間の新クラスは、すっかり風舞先生のペースだ。 「先生!彼女さんとかいないんですか~?」 「いやぁ、3年付き合ってた彼女にプロポーズ寸前にフラれちゃったんだよな~」 どよめきの声で盛り上がる教室の教壇に立つ先生は、男らしいのに調子には乗っていなくて、生徒の心を掴むのがうまい。 女子に人気が出るのはもちろんだけど、その平等な接し方から、早速男子にも憧れている生徒が続出。 ワイルドなのにおもしろいって、最高だろうね。 「それと、来週からは三者面談があるからな。日程の紙配るから、自分の日にちを確認しとけー」 来たよ、三者面談。 私は生まれてから一度も三者面談をしたことがありません。 それもそのはず、第三者に当たる人物がいないんだから。 まぁ、担任になったからには生徒1人1人の個人情報も知っているはずだから風舞先生も分かっているはず。 去年も一昨年も、元担任と面談じゃなくておしゃべりしてただけだけどね。 その時にいつも仏頂面の元担任がペプ○マンのことを語り始めたときの顔が一変したんだっけ。 いや~あれは最高におもしろかったなぁ。 幼い子供のように無邪気に一生懸命説明する元担任が可愛くて、笑うのは失礼だと思いながらも堪えられなかったし。 あ、まずい。 このままだとニヤニヤ症候群が発生して、『神崎悠はキモい』のレッテルが張られる! キュッと顔全体の表情を引き締めて、イメージは凛々しい目。 ぱっと目が合ってしまった大高が、ぶはっとふき出したのを私は見逃さなかった。 .
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