第1恋

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陽気な暖かな道を歩く。 爽やかな春風がふわり、と私の髪の毛を掬い上げ、吹き抜けていく。 青く優しくキレイな偏西風が私の周りにやって来て、楽しそうに踊る。 暖かな風に包まれて、生きることが陽気に自転していくだろう。 「悠!同じクラスだったよー」 「えー、マジですか。今年からクラス替えが始まったから愛花と離れることをちょっと期待してたんだけどな」 「はぁ?とか言って、照れ隠しでしょ!全く、素直じゃないんだからさぁ」 「はいはい」 ひらり、桜の花びらが舞う。 「よっしゃー!!悠と愛花と同じクラスだぜ!」 「空雅うっさい。あ、俺もだから」 「げっ……大高も一緒かよ」 「なんだよその目。嬉しいに決まってるだろ?」 「………ぶはっ!やったな!!」 ふわり、新しい笑顔が咲き誇る。 期待に膨らむ声、ちょっと不安気な瞳、緊張を隠せない表情。 新しいクラスメイト、新しい担任、新しい学年、新しい生活。 ここから、また新しい物語が始まる。 春です。 .
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