第2恋

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そしてその日は、突然やってきた。 『ちょっと見たー!?校門前にモデルみたいなめっちゃ綺麗な男の人がいるの!』 『うっそー!見に行く行く!!』 『おい、誰だよあれ!?うちの生徒の誰かを待ってるのか?』 『でもめっちゃこっち見てるぜ?』 『キャー!!!カッコ良すぎる!!!』 『誰かの知り合いかな!?うちの学校にあんな綺麗な人と知り合いがいるなんて信じられない!』 何やら廊下のほうがやけに騒がしく、女子はキャーキャー、男子はざわざわしている帰りのHR前の時間。 私は興味がないので、iPodのイヤホンを耳に差し込んで机に突っ伏した。 昨日は生徒会の仕事と数学の課題、バンドの人と長電話に作詞をしていたらいつの間にか朝日が出ていた。 久しぶりに一睡もしなかった夜のせいで、今日は睡魔との決闘日。 それももうすぐ終わり、あと少しで家に帰れる。 今日は生徒会の集まりもないし、課題も授業中に終わらせたし早く休めそう。 大和たちに心配かけちゃったから、ご飯を作ったらベッドに直行して安心させなきゃ。 そんなことを考えながら、逢坂くんがリクエストしてくれた今流行の曲を聴いていた、のに。 「ちょーっと!悠は何でこんな状況で寝ていられるわけ!?」 と、イヤホンを無理やり取って、人の大事な大事な睡眠妨害をしてくれた愛花さんは私を異世界人のような目で見てくる。 数秒目を細めて、イヤホン返せ寝かせろアホアピールをしてみたけれど。 「ふごっ」 「あんたって、どんな顔しても様になるからムカつく」 片手で私の頬を挟みながら、至近距離で人の顔をなめまわすように見る無礼者。 「やめーい!全く、平穏に行きましょうよ」 「今はそんなこと言ってる場合じゃないんだって!すっごい芸能人みたいな人が校門前にいるの!」 「あーはいはい、興味ないから」 「はぁー……悠って何でそうなの?もう少しさ、芸能関係に興味を持とうよ。銀髪の人なんてもう見れないかもよ!?」 「ん?銀髪?」 どっかで聞いた単語のような気が。 .
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