第2恋

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噛み合わないやり取りをしていたせいで、遠いだろうなと思っていた森カフェにあっという間に着いた。 沖縄は海もキレイだけど、へゴの原生林があるほど森や自然もすごくキレイ。 そんな自然を目の前にしながら食事や飲み物を飲めるところが、この森カフェ。 小高い山の中腹にひっそりと建っているこのカフェは、1階の席は岩と一体になって癒しの空間が素敵。 でも場所によって目の前の木々でちょっとだけ海が見える席もある。 だけど今日は雨だから、室内の席のみだ。 「天気は雨で残念かもしれないけど、僕は君といれることが嬉しいんだ。だから天気なんて関係ない」 「くだらないこと言っていないで、早くメニュー決めて下さい」 「悠ちゃんはもう決まったのかい?」 「はい。グァバジュースだけで」 「What?食事は?」 「すいません、食欲がないんです」 「それじゃ、来た意味がないじゃないか」 「私は食事をしに来たんじゃなくて、遼さんと話がしたかったんです」 「……嬉しいな。そこまで僕を…」 「いいから、早く決めて下さい」 「OK!」 切り替えが早くて結構扱い易いな、この人。 とりあえず遼さんはコーヒーとフレンチトーストを頼んで、メニューを元の位置に戻した。 「で、悠ちゃんは僕とどんな話をしたいのかな?この前のことは怒ってるの?」 「いえ、何とも思っていないのでご安心を。あと今日のことは煌には一切言っていないので、そこも心配しないで下さい」 「へぇ~。僕としては、煌が知っていたほうがおもしろいんだけどね」 「私に目をつけたのは、煌の近くにいたからですよね?どうして煌の嫌がるようなことをするんですか?」 「おもしろいからに決まってるでしょう?弟の悔しがる顔を見るのが楽しいんだ」 「呆れた。歪んだ性格してるんですね」 「I don't get it」 「分かってるでしょうが」 「Pardon?」 もういいや、とっととカマをかけていこう。 .
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