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もちろん、8人で集まることも多いから対して前の生活と変わらないけど。
でもやっぱり、柚夢がいるってことは全然違う。
愛花にも私の今までのこと、柚夢のことをすべて話すことができた。
話をしているときは、もうずっと大粒の涙を流しながら聞いてくれていて。
何も知らなかったことと、何もできなかったことの悔しさで泣き叫んでいた。
私のために泣いてくれた愛花がとても愛おしくて、やっぱり最高の親友だと思う。
教室へと戻ると、室内にいたクラスメイトの視線が一気に私に集中。
そして突然、愛花は人の群れに弾かれ、私は人の波にのまれた。
な、何事だっ!?
「神崎さん!!集会のスピーチめっちゃカッコよかった!!」
「本当に!同じクラスになれて嬉しいっ」
「俺の名前は……」
次から次へと言葉の嵐。
中には部活のピンチヒッターで顔なじみの人もいれば、全く知らない子も何人かいる。
新しいクラスメイトとの交流も大事なことだ。
私は1人1人に笑顔で話を簡潔にしていって、何とか解放してもらおうと必死。
「こらー、こんなところで溜まるな。もうすぐチャイムがなるぞ」
やっと解放されたのは、後ろから新担任の声が聞こえて来た時。
クラスメイトたちは残念そうな表情をしながらも、渋々席へと戻った。
私もささっと窓際の前から2番目の席に座る。
「大丈夫?相変わらず、すごい人気だね」
「いやいや、ご心配どうもです」
ついさっき初めて話した笹宮くんが子犬のような眼差しで心配してくれる。
なんて純粋で綺麗な瞳をしているんだろう!
こういう人こそ天使というか、アニメの世界にいそうだよ。
「ではこれから委員会、クラスの学級委員を決める」
毎年恒例のこと。
私は生徒会があるから、委員会も学級委員も入ることはできない。
「悠~俺、何に入ればいいと思う!?」
「お前は運動神経がいいからやっぱ体育委員会しか入れないよ」
「うん、やっぱそうだよな!」
わざわざ私の席まで来て聞いてきたバカに厭味を含んだ言い方をするけど、全く気付いていないようだ。
黒板に名前を書きに行った空雅を見届けると、横からじっと私を見る視線に気づいた。
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