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もちろん、人として好きって意味だけど。
「で、早く教えて下さい」
「本当に言わなきゃダメか?」
「ダメです」
「……分かった分かった」
観念したようで、風舞先生は一度大きな大きな深呼吸をした後、口を開いた。
「元カノが……レズだってカミングアウトしたんだよ」
「…………ぶはっ!!」
レ、レズかぁ……それはいくらイケメンでも勝ち目はないですねぇ~。
「普通笑うか?驚くか引くかだろ」
「いやいや、元カノさん最高ですね!レズっていいじゃないですか!可愛いじゃないですか!」
「おいおい、こっちはずっと騙されていたんだぞ?俺が世間的には隣に並ぶとよかったから、3年も一緒にいただけで実際は恋愛感情がなかったんだと」
「あっはははは!先生、かわいそ~」
「お前なぁー!もっと慰めろよ!」
「いやいや、笑い飛ばしたほうが楽しいって!」
「……ぶははっ!それもそうだな!」
もう、本当におもしろすぎるんだけどっ!
何だか最近、いつも腹の底から笑っているような気がするなぁ。
「笑う門には福来る!ですしね!」
何よりも、笑うことが好きだから。
誰かの笑った顔が一番好きだから。
「……神崎、ありがとな」
「何がですか~?」
「お前の笑顔を見ていると、元気になれる」
「それはよかったです!私も先生の笑顔、大好きですよ!」
「………笑顔が、か?」
「もちろん、先生のことも大好きです!」
「……っ…」
わわ、先生の顔がみるみる真っ赤に染まった!
「先生、大丈夫です?」
「……マジで、殺傷能力半端ねぇ…」
「失礼な!私は殺傷能力なんてそんな物騒な能力は持ち合わせていません」
「そうだな、お前には見えないからな」
「はいー?」
変顔をして聞き返すと、また教室に私と先生の笑い声が大きく響いた。
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