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独り
人はこれを孤独と感じる。
しかし何も孤独が悪いことばかりではない。
孤独ならば何かを失ったときの悲しみを知らなくてすむ。
大切な人と別れる辛さを知らなくてすむ。
裏切りをされたときの憎しみと悲しみを知らなくてすむ。
初めから独りなら辛いことや悲しいこと、憎しみを感じることはほとんどないだろう。
しかし、人は独りではいられない。
いつか仲間が欲しくなる。でも、仲間が出来たところで裏切られたら意味がない。
大切な人が出来たところで別れたら意味がない。
何か、大事なものが出来たところで失えば意味がない。
独りが辛いというのはあくまで他人の、他者から見たただの見た目の薄っぺらいものだ。
そいつからすれば独りが一番いいのかもしれないのに、他者はそれを否定する。
独りの何が悪いのだろうか?悲しみを知らなくてすむのに、辛さを知らなくてすむのに、憎しみを感じなくてすむのに。
独り、それは何も知らなくてすむ、最高の過ごし方であり、最低の過ごし方でもある。
これはあくまで僕の持論であり、正解ではない。
by 紅龍
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